コラム

どなたか教えてください

(自民党メールマガジン平成19年6月29日配信)

学生時代から民主党に期待も希望も一切感じたことがなかった私だが、当選をさせて頂いて早いもので一年半以上が経ち、国会の場で彼らを直接見るようになり、ますますその思いは強くなった。

現在、教育再生3法案を国会で議論をしている。我々衆議院では、先般、可決をし、法案を参議院へと送った。ポイントは、いくつかあるが、例えば、教員免許の更新制度や教育委員会のあり方の見直し等だ。今日は、これらを自民党と民主党で簡単に比較してみる。

我々(自民党)は、教諭に免許の更新制度を適用させることで、定期的に技量や知識が維持されているか否かのチェックや、今までのそれらをアップグレードすることによってより良い教諭を学校現場に配置し続けたい、と考えている。

一方で民主党は、教諭になるためには大学院の修士課程を修了させるという対案を出してきた。これを「学歴信奉主義」とでも言えばいいだろうか。民主党の皆さんが、高学歴のエリートであれば、より良い教諭になれると信じているのが滑稽で仕方がない。学士は駄目で修士なら良い、などと言う理屈が私には全く持って理解できない。

教育委員会のあり方について、我々は、その存在に一定の評価をしている。従ってこれからは、役割の明確化とそれに加えて責任体制の明確化を行い、更により良いものにしようとしている。

他方、民主党は、教育委員会は必要ないとし、それらの権限を知事に与えれば良いと言っている。呆れてものが言えない。教育行政が何も分かってないのではないかと見識を疑う。教育委員会には、色々な役割があるが、その中のひとつとして教育現場に対する政治的な力の介入を防ぐ役割がある。もし、知事にそのような権限を与えてしまえば大変な問題だ。例えば、教科書選定の採択は教育委員会が行うが、知事にその権限を与えるということは、右派の知事が誕生すれば、採用される教科書は右派的なものとなり、左派の知事が誕生すれば、左派的な教科書が採用される。これでまともな教育環境が提供できるとは到底思えない。選挙がある度に教育現場は大混乱となるだろう。

このようなおかしな事ばかり言っている民主党という、およそ政党とは言えない得体の知れない代物のどこに魅力があり、期待を持ち得るのか私には皆目見当が付かない。どなたかご存知の方がいらっしゃれば、ご教示いただきたい。